『続/おちゃめな2人?(シャドウハーツ2編)』
そこはウエールズにあるロジャー・ベーコンの家の中。ウルは変わった形のテーブルの席に座り不思議そうに周りを見ながら向かい側に座っているロジャーに
「……あのさ……俺、なんでこんな所にいんのかな?……」
ロジャーはティーポットのお茶をカップに注ぎながら
「……言ってもいいんですけど……言ったらウル、きっと怒りますよ?」
「……ふうん、怒るような事なんだ。俺がここにいんのって……」
ウルのその言葉に怒りがこもった殺気のようなものが感じられ
「……もしかして……もう怒ってます?」
「………」
沈黙が怒りを語っていた事は言う間でもなくロジャーはため息をつきながら
「ふう…。仕方ないですね〜〜」
---------仕方がない事を俺は聞いているのかよっ!!??
ウルは心の中で叫びつつもロジャーの次の言葉を待つ。
「いやっ〜私のせいじゃないんですよ、これは本当。ただこれを書いている人がね……。ページが……ね、余っていて……それで続編という事になりまして……」
「はあ〜??なにそれ?書いている人って誰よ??それって理由になるわけ?ねえ?」
ウルの言葉に再びロジャーはため息をつきながら
「……そう言うと思ってましたが…それで納得して頂くしかないんですよね〜私としては。でもね、ウル今回はスペシャルゲストを……そう!!来て良かったと思える人を呼んでいるんですよ!!」
ロジャーのその言葉に喜ぶウル
「おおっ!!本当かよそれ!!!早く呼んでくれ!!」
ウルの返事にロジャーは満足げに
「では呼びましょう!!この状況にふさわしい!!そう!!男の中の男!!」
「ちょっと待て!!!」
ロジャーの次の言葉を言わさないように言葉を挟むウル。
「えっ〜!!今いい所を言っているのになんで邪魔をするんですか?!ウル!」
「……あんた…今、男の中の男って言ったよね?」
「?そうですよ?それが何か?」
「………呼ぶの止めてほしいんだけど……」
「えっ〜!!男の中の男ですよ??会ってみたくないですか?」
「…………………じゃあさ聞くけどどんな感じの人なわけ?」
「聞きたいですか?」
「聞きたくないけど会いたくないから聞いておく……」
「……分かりました。教えましょう。彼はすっごいいっっっ強いプロレスラーなんです」
「……あっ!!もういい!!それだけ聞けば充分!!!」
「……即答ですね、ウル」
「うん。聞かなくても分かるから。頭にターバン巻いて黒くて濃いいヒゲがあって見た目も怪しく黄色いチョッキに腰にピンクの布をまいた黒のパンツをはいている中年太り風の男じゃないのか?」
「おおっ!!詳しいですね!!まさか……ウル!彼のファンでは?」
ゴツン…ガツン、バキバキと殴っているのかも分からない音がしばらく続く。
「…冗談の分からない人ですねウルは……」
「いや!それは冗談では済まされない事だから!!」
ロジャーはため息をつきながら
「分かりました……。ウルは誰に会いたいのですか?」
「えっ!!俺が言ってもいいの?」
「言うだけならタダですから……」
しばらく沈黙が続く
「……それって言っても無駄って事……かな?」
「いえいえ、それは言ってみないと分からないので」
「…じゃあダメ元で……ア……」
「ストッ〜〜プ!!」
「は??俺まだ何も言ってないんだけど……」
「…ウル…残念ですが……どうやら時間が来てしまったようです」
「はっ???」
「さあ、ウルも一緒にごあいさつをお願いします」
「???えっと……何を言っているんだか分からないんですけど……」
「……ウル…残念ですがもう終わりと言う事なんですよ。この時点で下を見れば…ほら、もう終わりに近付いているのかが……よく分かるでしょう?」
「……………そう言われても……俺のせいじゃないし……」
「大丈夫ですよウル!!次回!!次回にこそ期待しましょう!!」
「と言うかこの題名の話にはもう2度と出たくないんですけど…」
「…………私がいるのにですか?」
「うん!!全然オッケー!!ある意味もう会わなくてもいいって感じだね」
「………」
「……ロジャー??」
「男の中の男!!グラン・ガマさん!!出て来て下さいっ!!!」
「えっ!!??嘘だろ??」
どこからか楽し気ともいえる音楽が流れ出し……スポットライトを浴びて!!グラン・ガマ登場!!!
………そして楽しい男達のストーリーが再び始まった事は言う間でもない……のかもしれない(汗)。
END
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