アリスはふと何かを思いだしウルに強気な口調で
「……わかったわ!!ウル!自分が嫌な事をされる恥ずかしさを教えてあげる」
そう言うとウルの頭を撫で撫でしだしたアリス
「へっ???」
ウルにはアリスがなんで自分の頭を撫でるのかが分からない……がアリスの言っている俺の恥ずかしい事ってこれの事??………なのか?
「……」
「……」
頭をなでられているウルは恥ずかしがる様子もなく、ただ呆然とアリスに頭をなでられ続けている。アリスはそんなウルの態度を不思議そうに見ながら
「えっと……ウル……はずかしくない……の?」
「……別に…」
「??でもマルガリータさんがウルの頭を撫でた時…ウル…怒っていたわよね??」
「えっ?マルガリータ??………」
そう言えばマルガリータと別れる時に頭を撫でられて
『子供(ガキ)じゃないんだから恥ずかしいだろ!!』
て言って俺、怒ったな…………。そんな事を思いだしながらもウルは自分の頭をなでているアリスの手の感触が気持ちいいので
「う〜〜ん……でもアリスならいいかも…」
その言葉にウルには何を言っても何をしても無駄だと悟ったアリス
「……もういいわ」
頭をなでるのを止めて、そっぽを向くアリス。目的地の駅に着いてもアリスはこちらを見てくれず俺は少し不安になりながらもアリスに近付き様子を見ながら声をかける。
「アリス……」
その声に反応して彼女が俺をチラッと見る。俺はそんな彼女を見て安心する。しかしアリスはまだ怒っているらしく又、顔をそむける。そんなアリスの態度にウルは困ったように自分の髪をさわりながら
「ごめん。俺が悪かった。……だから……」
その言葉にアリスはチラッと俺を見て
「…反省した……?」
「反省……うん!!した!した!」
俺は笑顔で答えるが彼女はそんな俺の笑顔が不服らしく少し諦め気味の顔になりながら俺だけに聞こえるように
「……本当に反省してね」
再度念を押すように言いながらもアリスは俺の腕に手をそえ顔を腕にもたれかける。そんなアリスの表情、しぐさがまた愛おしい…。彼女を愛しいと思う度にアリスにキスをしたい、抱き締めたいという想いをそして行動を君が俺にさせている事に君は気づいているのだろうか?。そしてその度に俺は確認してしまう。俺はもう1人では生きていけない事を-----。2人で…そうアリスとずっと一緒に生きていきたい……それだけが今の俺の唯一の望み-----。
END
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